2018年03月12日

海を眺めると水不足にならないと感じますが?


海を眺めると水不足にならないと感じますが?


夏の季節、水不足になると、水源の○○湖の
推移が・・・などと報道されます。

海の水を水道水に変えればいいのでは?と
誰でも1度は思うものです。

そのまま飲むと、塩分で脱水症状を起こすの
で、救命ボートなどに淡水化装置が積まれて
いることもあります。

また、淡水化できても、現在の水道同様に、
殺菌はしなくてはなりませんし、成分が多種
にわたりそのままでは不味いのです。

DSCN2566ニューヨークアメリカ自然史博物館001.JPG

誰でも思いつくのは、一旦水蒸気に変えて、
冷やして真水にすればいいんじゃない??
という方法・・・

実際に、多段フラッシュとよばれる淡水化の
方法ではこの方法を応用されているのですが
使う熱量がハンパでなく、大変な費用がかか
ってしまいます。

大量の水を作りだせて、水質はいいのですが。



それに対し、日本が得意とする逆浸透法の
海水淡水化装置は、多段フラッシュより
コストがかからず、よく用いられます。

なぜ得意とする、なのか?世界で海水淡水化
用の逆浸透膜を最も多く製造している国が
統計はありませんが、多分、日本だから・・!

欠点としては、水中の微生物などで目詰まり
を起こしやすいのです。



逆浸透法は、その仕組みも簡単です。

逆浸透膜は東レなどで作っていますが、塩分
を通しにくく、水を通す膜なんです。半透膜
とも呼ばれます。

塩分濃度の高い水と塩分濃度の低い水をこの
逆浸透膜でしきると、何と、塩分の低い方
から高い方に水が移動するんです!!



これを「浸透現象」と呼ぶのですが、逆浸透
法では、塩分の高い方に低い方から高い圧力
をかけることで、逆に「濃度の高い方から
低い方に水が移動していく」という原理を
用いています・・・

だから・・・「逆浸透法」というのです。
近年は日量1万トンを超える大型プラントは、
世界的に大部分がこの形式です。

脱塩率は99%以上、10オングストローム
(1オングストロームは1億分の1センチ!)
以上の不純物は取り除かれます。



そして日本が得意とするこの逆浸透法は・・?

最大級のプラントは、イスラエルのアシュ
ケロンにあります。日量33万トンの淡水を
工業用や家庭用に供給しています。

その他に中東地域、地中海沿岸、シンガポー
ルなどに大型プラントが多く、日本では、
福岡市東区にあるまみずピアが最大級。
淡水供給量は日量5万トンですが・・・

家庭用の水道水が1トンあたり150円と
すると、県により異なりますが、それでも
300円くらいはかかってしまいます。



前述の多段フラッシュは、サウジアラビアの
海水淡水化プラントで多数利用されています。

石油などは豊富ですから・・・

世界最大級のプラントは、アシュベールに
ある日量100万トンのプラント。工業用水や
家庭用水の主水源、農業用水として利用され
ています。



ドバイとか砂漠の都市が栄え、近代都市に
なってきたのは、海水淡水化によって水が
確保できるからなんです。

海を眺める度に、この水が飲めたらな!と
思っても簡単にはいきません。

マウスを置きます。



今日のフォト

 ニューヨーク

   アメリカ自然史博物館






























posted by ジュンゾワット at 23:34| Comment(0) | 不思議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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